2016年05月

2016年05月31日

【From America】「高齢出産」

0531アメリカのウインドゲイト緑です。

日本では少子化傾向が続いていますし、晩婚のカップルが多くなりましたから 当然のごとく高齢出産が多くなっていると思います。

先日、アメリカのTVニュースで、卵子の数は30歳を過ぎるとどんどん低下していく、と報道していました。いざ、結婚して、さあ子供が欲しいと思った時には自分の卵子の数が少なくなっていて、なかなか妊娠できないと嘆くケースも多々あるそうです。

そこでアメリカでは、最近 健康な女性が若い間に自分の卵子を冷凍保存しておく、ということが盛んに行われるようになったそうです。将来、伴侶を見つけていざ妊娠したいと思ったときに、なかなか妊娠できなければ自分の冷凍卵子を使うというオプションを残しておきたいために行うもので、決してその卵子を「精子バンク」のように他の人が使う目的ではない、ということでした。

養子縁組が盛んに行われているアメリカでも、やはり出来れば自分のDNAを後世に残したい、という気持ちは世界中変わらないものなのだと感じました。


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2016年05月28日

ビュッケブルグ歳時記 132

難民問題 ー トルコとの交渉


 トルコとの難民問題協定やバルカン・ルートの閉鎖などにより難民問題の解決も目の前にあるように思われていた所へ、トルコのエルドガン党首から再度の難題が出されて、またまたEU圏の安泰が揺さぶられています。


 3月28日にEU国と決議された協定施行に対して、トルコは、トルコ市民のEU国への査証不要権(トルコ人の誰でもがビザなしでヨーロッパへ出国出来ること)を要求してきたのです。これをそのまま受け入れることは、テロリストもヨーロッパ国に自由に入国出来るということでもあるので、EU国としてはトルコのテロ対策に関する法規を変えることを条件に出したのですが、エルドガン党首はそれに一顧だにしないという、いわば専制主権者的態度で応じているのです。
 EU側はテロリスト達の足取り把握のための追跡を目的としていて、現在では
IS・テロリスト達を対象にしているわけで、政治的反動者を対象としているわけではないのですが、民主主義が徹底していない国トルコの大統領は、対象を政治的反動者やクルド戦闘者や反政府ジャーナリズムが含まれていると杞憂しているのです。主権者の権力が破壊されるのを恐れているわけです。そのためエルドガン党首はEU側に近い意見を持ったダヴトグル議長に退任を命じ、今は議長組織の改革をしようとしているそうですが、そのためには賛成票が足りないということです。


 メルケル首相は度々のトルコ訪問を果たし、先日もエルドガン党首と交渉をしたのですがその結果は「大きな憂慮あり」ということです。トルコとの難民デイールは国民の大きな関心事でもあるのです。そしてこれは来年の選挙へ、またEU圏確保とも繋がるわけです。
 この明るくない交渉結果直後の国民の反応は次のとおりです。市民の大多数が、
右翼の勢いが急増しているにも関わらず、「例え協定破棄となろうとも、メルケル首相はまた新しい方法を考え出すだろう。それを期待して我々は首相を支持する。」と首相を後押ししています。国民は、たとえ協定が施行されなくなった後も、首相はトルコを非難することはせず、新しい政策を探すだろうと首相の施政を信用しています。現在のドイツはこのようにメルケル党首に多大な信頼を置いています。


 そしてもう一つの調査の結果に目が留りました。「協定が施行され、バルカン・ルート封鎖が継続されることで難民問題は解決されるかと思うか」の問いには
89%の国民が NEIN=いいえと答えていることです。この市情調査の結果から、この国の人達は難民問題解決はそう容易いことではないと思っているのが判ります。
 ここで思い出されるのがアメリカのアフガニスタン民主化への仲介です。このことは、異なる歴史、文化文明、宗教などの下で成り立ってきた国を変えるのには長い時間がかかるということを私たちに示しました。この例のためかどうかは不明ですが、地的に西欧とその下のアラブ諸国の中間にあるトルコ国がこのような異文化の国で、その考え方を変えるには時間がかかるとして、国民の大部分は難民問題を長い目で見る努力をしているように思えます。




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2016年05月24日

「これなあ〜に」

0524アメリカのウインドゲイト緑です。

アメリカの高速道路の飾りは地域によって様々ですが、この写真でご紹介するものはラスベガスの高速道路に造ってあるサボテン(?)です。

日本の高速道路は排気ガスに強い種類の街路樹が多く植えられています。緑があったり、季節によっては花が咲いたり、して美しいことは確かです。でも、それが伸びてきたら、今度は道路の標識を覆いかぶさるようになると危険、ということで剪定のメンテナンスが生じることもあるでしょう。また、路肩の崖の草むしりをしている作業で車線が狭められていることもあります。

ラスベガスは砂漠気候ですから、自然には草木が育ちません。木を植えれば貴重な水をイリゲーション・システムで引いてきて、朝晩水を与えないと枯れてしまい、莫大なお金と貴重な水の浪費につながります。

そこで考えられたのが、このワイヤーで形を作りその中に石を入れるオブジェのアイデアです。高速道路だけでなく、大きな通りの交差点やバイク専用道路の脇などに 様々なこのワイヤーの中に石を入れるオブジェが設置されています。見る人の目を喜ばせ、メンテナンスも実に楽なこのアイデアはなかなか良い方法だと思いました。

地域によって工夫をするとエコで美しいものが造られるのだと感心しました。


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2016年05月17日

【From America】「摂取カロリーと消費カロリー」

0517アメリカのウインドゲイト緑です。

ダイエットは大勢の人達の興味の的です。現れては消えていくいくつものダイエット方法がありますが、究極的には摂取カロリーと消費カロリーの帳尻がマイナスになれば、痩せられる、ということのようです。

食べ物には殆どがカロリー表示をしています。この清涼飲料水を一缶飲んだら何カロリー、このクッキーを三枚食べたら何カロリー、と分かるようになっていますからカロリー計算をして制限をしている人達にとって、とても便利ですね。でも、小さなポテトチップスの袋一つが140kcal と書いてあると、「ああー、そうか。食パン一枚食べても90kcal だから、ちょっと位はいいかな」と気が緩んでしまうこともしばしばあると思います。

そこで、アメリカの肥満を懸念する人達がこんな提案をしました。
ソーダを一缶飲んだら、そのカロリーを消費するためには26分歩かなければならない。中くらいのサイズのモカ・コーヒーを飲んだら、そのカロリーを消費するために53分歩かなければならない。こう言われると、「うーん、それだけ歩くのは大変だなあ。それなら、食べるのを止めるか?」と食べる前にちょっと立ち止まれるのではないか? という提案です。

確か「それだけ歩くのは面倒くさい、時間がない、それほどまでにしても食べたいか?」を自問自答出来るのは食欲をストップさせる良い方法かも知れません。とにかく誘惑に負けないこと、なのですね。しかし、それは難しいことです。でも3回に1回でも良いから、この運動カロリーを思い出して見ましょう。


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2016年05月14日

ビュッケブルグ歳時記 131

原発脱退の最終段階




 以下は3週間ほど前の新聞のトップ記事の大要です。


 「電力会社は核廃棄物処置から解放されることになった」が標題で、その後、具体的な政府の原発廃棄物の処理法が続きます。
「今回、国家は核廃棄処理のためのFondsを設定する。E-on社の他、3社を含めたドイツの電力会社4社はこのFondsに、2022年までにそれぞれ約230、3 億を払い込む。このFondsは核廃棄物の、中間貯蔵から最終処理までの責任を持つ。これによって電力会社の責任は消滅し、全責任はFonds に移ることになる。」「そしてこの案は、2017年夏に法規として認められる場合には、”処理協定法規”として、5年前の我が国の原発停止決定の最終の章を飾ることとなるであろう」
 「この中には原発基(所)破壊工事費は含まれない」
 「230、3億は、現在ある170、2億に追加することになる。この金額が税金を払う市民の肩にかかってくるわけだが、妥協の範囲内だと思われるので国民に理解を乞う」
 「電力会社は必要費用が高すぎるとの批判はしているが、このような組織の下での話し合いには賛意を示す態度を取っている」
  

 この政府の原発脱退計画の記事からはいろいろなことが学べるように思えます。
 先ず第一にこの国では政治がトランスパレントだということの証明に思えます。
福島災害をきっかけに原発脱退を決定して、その良否はさておき最後まで主旨を通すという終始一貫政策にも信頼感をおけます。また具体案を示し、国民への負担をコンプロミス案として示されると、国家の意図が見えるので国民としての協力にも納得がゆくように思えます。電気料金が高くなっても、核から逃れるためとの理由が判っていると我慢出来ると思うのです。期限が付いていることですし。


 原発は安いから、との意見が大きいようですが、この案は廃棄物の処理を忘れている所からの意見であって、最終処理には莫大な費用がかかるということを聞きます。それに何処に”葬る”かということも大きな問題です。何処に住むにしても、誰でも廃棄物貯蔵所の近くに住むのに抵抗があるのは当然だと思います。
 この最終処理法の考慮は日本でも行われていないと聞きます。
 そうなるとこれは電力会社という企業の問題ではなく国が責任を持つということも適切に思えます。
 一時期中、原発はドイツでも”お金を印刷する所”と云われるほど、休むことなく電気を製造し利益を得ていたのです。その間に電力会社が貯めたお金を原発所破壊工事の費用に当てよとする政府の意向にも賛成出来ます。


 このように政府が考えていることを市民に示し、市民の協力を得る努力をしながら政治を進めるというのは市民の声を聞くことでもあり、民主主義の思想に合っていると思うのは私だけではないと思うのですが。




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