2016年01月

2016年01月26日

【From America】「乱暴な配達」

宅配荷物アメリカのウインドゲイト緑です。

アメリカでも日本でもアマゾンを初めとするインターネット・ショッピングが盛んになり、混雑するデパートに行かなくても手軽に買い物が出来るようになりました。便利になったことは、消費者としては実に有難いことです。
そして、その荷物を運ぶ流通業者もいままで以上に仕事が増えて潤っていることでしょう。

アメリカでは宅配業の大手であるFedEx と UPS が主流になって、荷物をそれぞれの自宅まで運んでいます。しかし、最近はUSPS(アメリカ国営の郵便局)に仕事を委託することが増えました。確かに、郵便屋さんは毎日手紙を運ぶわけですから郵便局員に荷物を届けてもらう仕事を委託して、少しでも配達業を楽に安くしたいというのは分かります。アメリカの郵便局は経営が悪化しているため、仕事を貰えることを嬉しく思っていることでしょう。

しかし、前からTVニュースなどで乱暴な配達をしたために、荷物がダメージを受けて困っているという話題を聞いてはいましたが、ついに私自身の身にもそれが降りかかってきました。これは実に困った現象です。先日、腕時計と懐中電灯をアマゾンで注文しました。アマゾンのプライム・サービスを使いましたので、確かに2日で届きましたが、その配達は郵便局員が届けてきました。配達日を知っていましたので、出かけないで荷物の到着を待っていました。いつもならドアのベルが鳴るはずなのです。ところが「どすん」という音がしてトラックが走り去るエンジン音が聞こえました。あれ? と思って玄関のドアを開けてみると、なんとそこにはアマゾンの箱が転がっていました。門扉も開けず、門の外側から玄関に向かって荷物の箱を投げたのです。門扉には鍵はかかっていませんし、いつもならちゃんと玄関ドアの前まで持ってきてドアのベルを鳴らし、ドアの前にそうっと箱を置いていくのです。ところが、今回の配達員は、忙しくてそれをするのが面倒くさいと思ったのでしょうか? 門のところからポーンと箱を投げて、それで配達完了、と思ったようです。

中身が何かは分からないわけですから、壊れ物だったら大きな損害になることもあるでしょう。TVニュースではテレビやコンピューターと中身がはっきりわかっているのに箱を投げた、として防犯カメラが捕らえた映像が証拠になり解雇されたという報道がありました。到着を楽しみにしている消費者にとって自分の品物がポーンと投げられたらどんな気持ちになるでしょう。品物のダメージと共に消費者の気持ちも傷つきます。アメリカの宅配業者、郵便配達員は「お客様の大切な品物をお預かりして運んでいるのだ」という自覚をしっかりと持ってもらいたいと思います。日本の宅配業者さんの丁寧な配達に改めて感謝したい気持ちです。


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2016年01月23日

ビュッケブルグ歳時記 124

新年への願望


 ほとんど1ヶ月遅れましたが、皆様、新年、お目出度うございます。今年も引き続き皆様に読んでいただけるに足るブログにしたいという大望が標題になりました。よろしくお願いいたします。


 昨年は、特に年末になってISテロ騒動や水爆実験などの禍々しい事件が多発し,世界の平和が脅かされるような気のする年でした。日本は特に隣国による水爆実験により、ドイツは難民問題で政情が大きく揺動されている折り、気になるのが両国の憲法です。
 ブログ63で、ドイツが住み良い国となっている理由は、この国が憲法に書かれている通りの国であるからだろうという意見を書いたことを覚えていて下さる読者の方も居られると思います。復習してみます。
 1949年に制定された西ドイツ憲法の20条には、「Die Bundesrepublik
Deutschland ist ein demokratischer und sozialer Bundesstaat」とあります。
何故ドイツ語で書いたかというと、ドイツ連邦共和国は民主主義、までは訳せるのですが、次のsozialer Staatをどう訳したらよいかわからないのです。辞書には
sozial は社会上の、社会的な、社会福祉の、などなどの意とあります。Staatは国の意。この国ではsozial何何という言葉がとても多く使われるのですが、この言葉の起原がここにあるのだとわかります。そしてこの言葉はその時々と対象によって多くの意味を含んでいるので、どの訳が一番当て嵌まるのか判らないのです。敢えて言えば「(国民が)社会を育てていく連邦国」が一番適切かもしれません。そこから独文の訳は「ドイツ連邦共和国は民主主義をもって国民と共に社会を育てて行く国である」でしょうか。


 前置きが長くなりましたが、今回気が付いたのは、この国にはこの憲法の主旨が行き渡っていると感じることです。しっかり根をおろしているのです。ここから憲法の大事さを知らされます。
 又63の重複になりますが、社会的国家とは、「全ての国民が、社会面でも政治面でも行動して、それぞれの安全と権利を守るために努力をする国」とあります。この情景は一主婦のわたしの目にもあらわなのです。日本と違ってこの国では政治が透明なため、何か問題が起きると皆がそれぞれの意見を言い、議論が行われるのです。起った問題が結果に行き着く迄に国民も口を挟める機会があるのです。これは憲法のもう一つの主旨、民主主義につながることだと思われます。また社会的ということは自分に係わることは他人ーー社会にも係わることという観念であるように思えます。これは経済的に恵まれない社会階級低の国民のことも忘れない政治が行われるという解釈も出来ます。この精神が難民受け入れの基盤となっていると云っては云い過ぎでしょうか。


 日独両国の憲法は両方とも敗戦後に制定されたものだと思います。現在、一つは改定が云々され、一つは定着しているという相違が目に入ったので、この定着がどのような所に見られるかを今年のブログ目標にして、皆様にお伝え出来ればと思うのです。sozial主義の範囲の広さを知ることは、「選挙に行く」場合の手がかりとしても無駄なことではないと思うのです。

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2016年01月19日

【From America】「スーパーのカート」

カート02アメリカのウインドゲイト緑です。

皆さんはアメリカの大きなショッピング・センターをテレビや映画の世界ではご覧になったことがあると思いますが、一つの店舗だけでなく何軒もお店が一緒になった巨大なスペースです。それぞれの店の前に駐車場がありますが、特に柵のようなものは設けていないので、次から次へと隣の店に行くこともできますし、お母さんは食料の買い物、お父さんはコンピューター関連の店、子供は洋服を買いに行く、とそれぞれの目的に合わせて別行動をして約束の時間にまた駐車場に集まるとか、早く買い物を済ませた人が別の店に行って家族と合流なんてことも良くあります。

さて、私も主人と買い物に行くときには良くこの方法を使って買い物時間を短縮しています。先日 食料品の買い物を終えた私が大工道具を買いに行った主人に合流しようとして 食料品を入れたショッピング・カートを押して隣の店の駐車場に行こうとしました。ところが、食料品スーパーの駐車場を出た途端に私のカートが動かなくなりました。あれ? どうしたんだろう? 何か車輪にひっかかったのかな? ところが押しても引いてもカートが動きません。
そうこうしている間に主人が買い物を終えてカートと格闘している私のところまで車を動かしてくれたので、私はたくさんの食料品を車に乗せることが出来ました。

カート01買い物品を出した後の空っぽのカートには写真にあるような注意書きがあるのを見つけて、やっとなぜカートが動かなくなったのか納得しました。アメリカの多くのスーパーでは自分のところのカートが持ち出されないように盗難防止の意味でカートに特別な機械を取り付け、敷地内でしかカートが動かないようにしているのです。
そういえば、道端でスーパーのカートに自分の所有物を入れて移動している浮浪者を見かけたことがあります。そういうことにならないようにスーパーが工夫をしていることが、今回の経験で初めて分かりました。

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2016年01月12日

【From America】「フレッシュなサラダの自動販売機」

サラダアメリカのウインドゲイト緑です。

お正月に食べ過ぎたー! と体重を気にしている方も多いのではないでしょうか? 年末年始はどうしても体重が増加傾向になりますよね。その次は、さあ、ダイエット! というお決まりの図が出来上がります。

皆さん、お昼ご飯はどうしていますか? 手作り弁当ならカロリーをコントロール出来るでしょうが、市販のお弁当となるとどうしてもカロリーオーバーになる傾向にあります。アメリカでも同じことで、手軽なハンバーガーやホットドッグは健康に良くないと分かっていても 仕事で忙しい時には便利ですから つい止められない、というのが本音でしょう。

そこに登場したのが、サラダの自動販売機です。今まで自動販売機と言えば、ポテトチップスやクッキーの袋菓子、チョコレートなどのキャンデーのバーなどが主流の商品でした。というのも、日持ちがしますから自動販売機会社はたびたび品物を入れ替える必要がなくて便利です。冷蔵保存の必要もないので自動販売機を置く方も、それを利用する方も手軽なのが人気でした。
それをあえて新鮮さを売り物にするサラダを自動販売機にしてハンバーガーなどの隣に設置したところ、多くの人がサラダの方を選んだそうです。やはり手軽に健康的な食事をしたい、という人が多いのですね。

勿論、新鮮さが大切なので24時間経った品物は入れ替える、という条件だそうですから 利用する消費者も安心して買うことが出来ます。日本ではコンビニのサラダという方法がありますが、アメリカでは「サラダの自動販売機」で健康志向の消費者を支えてくれることになりそうです。


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2016年01月05日

【From America】「明けましておめでとうございます」

Lee Canyonアメリカのウインドゲイト緑です。

皆さん 明けましておめでとうございます。
今年も「From America」をよろしくお願い申し上げます。

さて、皆さんはお正月をどのようにお過ごしですか?
自宅でのんびりとおせち料理を楽しみながら「寝正月」。コタツに入ってみかんを食べながらテレビをゆっくりと見る「のんびりのお正月」の方もいれば、この時とばかりにスキーに出かけたり、海外旅行に出かけたり、する「行動派」の方もいらっしゃることでしょう。

日本の皆さんはラスベガスと聞くと「砂漠」。砂漠といえば「暑い」というイメージがあるでしょうね。私もよく聞かれるのは「ラスベガスは一年中、半袖で過ごせるのでしょう?」という気候の質問です。ところがラスベガスにはちゃんと冬があります。気候からいえば、東京近郊と同じ位に冬は寒くなります。
ラスベガスから1時間弱で行かれる所にスキー場がある、と聞いたらびっくりするかもしれませんが、12月から1月の寒い日には遠くの山の頂上には白い雪がかかり、赤やオレンジの山肌とのコントラストはなかなか美しいものです。
ラスベガスから近いマウント・チャールストンという山がスキー場として有名ですが、そこのLee Canyonでは感謝祭つまり11月の第四木曜日にはもうスキーをすることが出来るほどになっていました。12月はかなり寒い日が多く、朝は氷点下になることもしばしばありました。

2016年の冬はどのくらい寒くなるのか分かりませんが、皆さん どうぞ風邪を引かないようにして それぞれの楽しみ方でお正月をお過ごしください。
今年も「From America」をどうぞよろしくお願い致します。


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