2013年08月

2013年08月24日

ビュッケブルグ歳時記 67

ボランテイアーーその2

 その1で、ボランテイアの違いを書いた動機として新聞記事を挙げましたが、もう一つの動機は、記事と同じ頃に見た一冊の本の広告です。仁平 典宏著
「ボランテイア」の誕生と終焉ーー日本の参加型市民社会のありようを考える、という本です。残念ながら読んでいないのですが、終焉という言葉から、天災の後、とても必要だと思われる時に、市民が手伝う構成が整っていないのは残念だと思ったのです。

 ボランテイアは無報酬で公のことを手伝う行動ですが、ドイツでは給料は払われなくとも、その他の臨時支出は保証されています。例えば、訓練指導者や教育者は1年に2400ユーロまでは免税となります。又、保険も災害保険と義務保険は保証されています。
 また、未だに名誉職という観念が強く、賞することも忘れられていません。これは次のような例の中に見られます。ある生徒(この国では大学生までの子どもを生徒と呼びます。大学生は学生です)が、学校以外の施設などでボランテイア活動を続けている場合は、その意欲を示す書類が成績表に添加されます。
 大人には、一年に80時間を奉仕した人には、E-Card(栄誉職カード)が与えられます。青少年保護の資格を持つ人には、同じようなカードが与えられ、名誉職を誇示出来る他に、州や都市によっては、イヴェントや電車賃が割引になります。
 このようにボランテイアの根本構成が完備しているのです。 

 実はわたし自身も、停年のあと、ボランテイアで、世界学校と名の着く小学校の部活で、ピアノを教えてきました。この学校については、いずれ詳しく書く機会があると思いますが、生徒数200人の半分以上が外国人なのです。肌の色も白から黒まであり、本当に異文化には事欠かない環境ですが、社会階層は下なのです。家庭環境が整っていない子どもが多く、給食のあと16時まで宿題や部活で過ごす子どもが多いのです。必要がある子どもは18時まで,居残りが出来ます。
 2−3年前から、ドイツの学校は全日制が多くなっているのですが、この全日は日本と同じではなく、こちらの学校の午後は、授業が行われるのではなく、幼児教育の資格を持った指導者の下で宿題をし、様々な部活に午後の時間を費やすのです。サッカー、柔道、空手、アスレテイック、コンピューター、ベリーダンス、ロシア語をはじめアフガニスタン語等々、多くの部活がそれぞれボランテイアの指導者によってなされています。スポーツは得に地域交流が行き渡っています。わたしの後、音楽はトランペットとギターの先生が指導を始めました。年に2回、近所の老人ホームを慰問して音楽会をします。 ここで云いたいのは、わたしたちボランテイアの指導者に対しての学校の態度が実に丁寧で、居心地がよいということです。年に1度、感謝の意をこめたボランテイア教師懇談のコーヒー会が開かれますし、クリスマスには「ありがとう」のカードが来ます。

 最後に、書き添えなければならないのは、ドイツでも時代とともに仕事に対する考え方が変わって来たことです。ボランテイア活動での徳行を尊重するよりも、いかに経済状態を上昇させるかが、労働の目的となったのです。
 ここから、「政府は、乳牛を可能な限り搾乳する」という、ボランテイアに対する批判も大きくなっているのです。そうするとボランテイアの終焉という本の意見が正しくて、日本が先を行っているのかという疑問も出て来るのですが・・・。
 



aokijuku at 00:05|この記事のみを表示コメント(0)

2013年08月23日

ファミリーデー

真穂としみok今日は、お父さんの会社のファミリーデーがありました
__











天気が良かったので、眺めは最高
景色






千人近く来るから、混雑緩和のために、時間をズラして来るように言われたけど、結局、みんないろんなフロアに分散したから大丈夫でした

最初は、お父さんのデスクに行き、仕事仲間のみなさんのところへ

ゆうちゃん、一人一人にご挨拶と思って飴を配って歩いたのですが、変わりにお菓子をたくさん頂いてしまいました

その後は、各フロアでやってるイベント会場へ
おかし






受付でお菓子をもらって、中に入ると、九州や海外駐在中の社員さんとネット中継でおしゃべりしたり、iPad体験や編集体験、家族写真撮影会などいろいろありました

中でも、壁一面に落書きできたり、
絵






カード作りや
カード







クルミボタン作りなど、
くるみ






お父さんの会社と全く関係のないものもあり、それもまたおもしろかったです〜

ゆうちゃん、毎朝、「お父さん会社?」と言って見送りますが、会社がどんなところかを実際間近に見せることができてよかったです

toshimi_maho at 21:35|この記事のみを表示コメント(0)

2013年08月22日

【見たり聞いたり138】 「スパゲティー人間」

日本では病院で良く見るスパゲティー人間はヨーロッパにも見られると思いますか?
と筆者が尊敬する病人食、治癒食では日本のリーダーであるH食品の前K社長に聞きかれました。
皆さんでしたらどう答えますか。
この問題意外と難しく生きるとは何か、尊厳死とは何かを問われます。
Kさんがズバリ言われました。生きるとは自分で食事ができること、つまり自分で食事が取れなくなったら生きる資格がなくなることです。

今急速な少子高齢化によって社会保障費が急増する一方です。税収は歳出の国内総生産比率は、第二次世界大戦の敗戦直後に急激なインフレを招いた戦前のピークを越える勢いです。消費税率2014年4に8%、2015年10月に10%に引き上げられる予定ですが5%の増税では止血剤にすぎません。5%増税で調達できる財源は約12兆円、これに対して毎年1兆円超のスピードで膨張する社会保障費を抑制しないと今後10年間で社会保障費は約10兆円以上増える(小黒一正、PHPビジネス新書より)とあります。
日本のみに特有なのか知りませんがスパゲティー人間と社会保障費と医療問題は避けては通れない問題と思います。勉強してまた報告できたらと思っております。


aokijuku at 00:05|この記事のみを表示コメント(0)

2013年08月21日

スマホの販売戦争

部下から聞いた体験談ですが、くれぐれも噂話としてご紹介します。

スマートフォンが市場に出てしばらくして、弊社内ではいち早くスマホに切り替えたS君。
かれこれ3年以上、海外有名機種を使っていましたが如何せん電池の持ちが悪くこのたびのd社のツートップ戦略に惹かれて機種変をしました。

今回は大量に出回っている海外製ではなく、国内品を望んでいましたが当然のごとく品切れ入荷待ち状態で、店員に勧められたのは同じく国産の電池の持ちが売りの会社のもでした。

低価格戦略品でないこのスマホはやはり若干高く、今回は機種変をあきらめようとしていたところ、店員がボソッとつぶやいたそうです。
「これなら、iフォンに変えようかなぁー。と言っていただければ・・・。」
最初は何のことかわからなかったようですが、ぴんときた瞬間、S君は大きな声で、
「これだったら、iフォンの方がいいや!」と大きな声で言ったところ、即座に5千円引きになったそうです。

本当か否かは責任は持てませんが、他社乗り換えを何とか止めたいd社ならあり得る話として聞こえてしまいます。

aokijuku at 00:05|この記事のみを表示コメント(0)

2013年08月20日

【From America】「水は味の重要な決め手」

Pizza01アメリカのウインドゲイト緑です。

久しぶりに日本へ一時帰国すると、日本茶が美味しい。ご飯が美味しい。どうしてこの味がアメリカで味わうことが出来ないのだろう? というのが私の長年の疑問でした。というのも、日本で飲んで美味しいと分かっている茶葉を持ち帰っても、アメリカの自宅で煎れると美味しくない。新米だから美味しい、と日本で味見をした上で、お米を持ち帰ってもアメリカの自宅で炊くと美味しくない。お茶は温度が決め手。炊飯器はIHにしたほうが良い。などいろいろ試しても効果はありません。そこで、たどり着いた結論は「水」。アメリカは硬水です。日本の軟水で煎れた日本茶、日本の軟水で炊いた白米の味にはならないのですね。

そんな結論にやっとたどり着いた私ですが、先日TV番組でピザの生地の話をしていました。アメリカのNYピザ(生地が薄いタイプ)の味は誰もが絶賛する美味しい味で、私も東海岸での生活を懐かしむ時にはいつもピザの味を思い出します。「NYCのリトル・イタリーのピザは最高なんだ。秘密はピザ生地にあって、これはNYCの水でないと作り出せないんだよ」と自慢気に話しているオーナーにアナウンサーが応えたのは「サンフランシスコのサワー・ドー・ブレッドはサンフランシスコの水でしか作れないのと同じなんですね」という言葉でした。そうか! やはり「水が味の重要な決め手」なのだと改めて分かりました。このルールは世界中で普遍のルールなのですね。

そういえば、茶道の先生が仰っていたことを思い出しました。「宇治茶を本当に美味しく煎れるのには関西の水でないと駄目です」「ですから関東に住んでいる人は関東の水で静岡茶を飲むのが一番美味しくいただけますよ」なるほど! 納得ですね。

aokijuku at 00:00|この記事のみを表示コメント(0)
月別の記事一覧
最新コメント