2011年01月

2011年01月31日

【明日の世界】No.57 ルール改正「3ポイントシュート」

バスケの3P成功率は一般に35%弱と言われ、名手といわれる人は45%ぐらいとのことで。ここに来て国際バスケ連盟によるルール改正が出てきました。3Pラインがゴールから50センチ遠い6.75になり、4月から導入されるそうです、柔道でも今年から組む柔道を目指し、新ルールに移行。もろ手狩りや、すくい投げのように「手や腕で帯より下に直接攻撃・防御」するのは禁止、低い姿勢をとることも「指導」対象です。
 何を言いたいかというと、このようなルールを作るのは仕掛け人がいることです。水泳の水着、スキーの板の長さ、CO2排出量問題、ミッシュランの星三つ等々も皆同じです。このルールを作ると自分たちにどのような有利をもたらすか皆そこから出発します。ミッシュランで星三つもらったと大喜びのすし屋やレストランがあります。
またCO2排出量をここまで減らせたと自慢する企業もありますがどうして基本になるルールを作る側に回れないのか、受験で与えられた問題を解くことからスタートする教育に問題があるのか、丁々発止とルールつくりをやりあうことに慣れていないのか、ルール改正があるたびに思ってしまいます。


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2011年01月30日

ビュッケブルグ 歳時記 1

私がドイツに住んで、既に半世紀という月日が流れました。今回、高校同級生の河辺さんから勧めをいただき、ドイツ歳時記を書いてみる気になりました。北ドイツの小都市に住む、一日本人の見る、余り知られていないと思われる ドイツの庶民の生活を読んでいただければ幸いです。名付けて 「Bueckeburger Tagebuch =ビュッケブルグ 歳時記」でしょうか。

書き始めの今が丁度1月ですから、日本と全く違うドイツの新年の模様をお伝えすることから始めます。

この国では、12月25、26日のクリスマス連休が過ぎると、商店街の店頭は素早く模様替えをします。それ迄飾られていた、クリスマス装飾用品が速やかに片付けられ、大晦日用の、いろいろな種類の花火が並べられるのです。

一年の最後の日をこの国ではジルベスターと呼びます。紀元335年12月31日に没したジルベスター法王が、良い年になるための守護神であったことからこの呼び名が付いたのです。昔は祝砲を使って、大きな音でこの日が祝われていたそうです。今は爆竹花火がこれに代わり、様々な花火が闇夜を一瞬、きらびやかに彩ります。深夜12時に始まる、この夜空響宴までの時間は、パーテイの時間です。2.3の知り合いの家族が集まるもの、音楽とダンスとアルコールが主客の若い人だけでのもの、勿論、業者も規模の大きなパーテイを売り込みます。この日は、商店も、会社も午後の早い時間に終業しますから、その後、人々はそれぞれ、時計が12時を打つ迄の待ち時間をパーテイで楽しみます。

娘が未だ幼かった頃、主人の両親とした「鉛流し」という、この国伝統の遊びが思い出されます。これは、小匙に入れた鉛を、下に置いたロウソクで熱し、柔らかくなった鉛を冷たい水の中に放すのです。鉛は一瞬に様々な形に固まります。その固まった形で、その人の来る年の運を占うのです。例えば、木の形に固まったものは、「来年は信用出来る友達が出来る」とか、鐘の形は「いいことは、上から降ってくる」というように。思い合っている二人が流した鉛が矢の形になった時こそ、歓声が上がります。「愛の女神が放つ矢は、あなたに向かっている」ですから。残念ながら今、この遊びをする人は少なくなっているようです。

いよいよ零時です。人々は我先にと厳寒の外に飛び出して、用意した花火を打ち上げます。大きな音を出して、勢いよく夜空に飛び出すものとか、何度も連続してはじける種類など様々です。子ども達に人気のあるのは、火をつけると地面を飛び回るネズミ花火です。一億ユーロに相当する花火が、ドイツの夜空を昼間のように明るくするのです。辺りを満たす爆発音と硝煙の匂いの中で、人々は口々に新年の挨拶を交わし合います。するのも、されるのも早ければ早い程、新年のもたらす幸運は多いといわれているからです。

こうした騒音が止むのは、東の空がほんのり色づいて来る頃です。
教会の鐘が年明けを告げる頃、通りを行くのは木枯らしと、それに追われる枯れ葉だけです。人は暖かい寝床で眠りを楽しんでいます。

そうです、ドイツの新年は、寝正月なのです。

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2011年01月29日

「日本の工作機械業界の未来」

日本経済の低迷が言われて久しい。そんな中、日本経済新聞の特集「企業 強さの条件」(日本だからできる)の1月12日付け朝刊に、[ファナックの国産宣言]が載っている。「工作機械の頭脳となる数値制御装置で世界シェア6割を握るファナック。『利益は開発で決まり、製造段階では生まれない。』の発想のもと、日本で競合他社に負けない価格を算出し設計する。」その結果、「世界最大の工作機械生産国になった中国。最大手の瀋陽機床はNC装置の7割をファナックから購入する。『同じ性能なら世界2位のシーメンスより1割安い』と瀋陽機床の関係者は説明する。ファナックの海外売上高比率は75%を超えるが、円高の逆風下でも昨年7~9月期の売上高営業利益率が43.8%と過去最高を更新した。」続けて、「生産も国内に集中する。6月には茨城県筑西市に増築した新棟が完成し、工作機械の生産能力が今までより6割増える。」とある。
この記事を見て、去年の暮れに聞いた知人の話を思い出した。彼は招かれて上海地区の工作機械生産工場へ、生産技術の指導に出かけた。その工場は、今さえ良ければいいとの考え方のようで、将来に対する確とした指針がないと、彼は酷評していたが、そうであっても、生産台数の多さに驚いていた。日本製の同種の機械より遥かに安いと言う。かといって、品質が極端に劣っているわけではない。それが中国国内で大量に売れている理由だ。基幹部品の多くに日本製。それ以外のフレームなどは近辺で調達、安い人件費で組み立てる。日本製部品の使用で、精度は日本製の機械にかなり近づいている。ということは、日本製の使用により、原価も高くなるはずであるが、大量に購入で、日本の同業者より安く買えていると言う。こうなると、日本の同業者も太刀打ちできない。
パソコンやテレビなどでは、品質に大きな違いが無くなり、どこから購入しても大差ないコモディティー化が普通になってきた。日本のお家芸と言われた工作機械の業界においても、上記のファナックなどの基幹部品を供給する企業の生き残り策により、その傾向が進んでいるのは、大変皮肉である。工作機械の基幹部品は、数値制御装置だけではないが、嘗て日本の工作機械業界の躍進を支えたこれらの企業が、今度は中国など新興国の工業の高度化をサポートしている。ただ、より精度の高い工作機械も依然として必要とされているので、いまだ日本の工作機械も生き残っているが、これがどこまで進むのかと不安を覚えている業界人も多い。
一方、欧州の技術立国ドイツはどうしているのか?少し異なる業界で研究開発に従事する友人に聞いてみると、ドイツでは研究機関と企業のタイアップが旨くいって、先端的な研究を研究機関、その技術の応用が企業と、基礎から積み上げた技術を巧みに産業に活かしていると言う。そのせいであろうか、工作機械業界でも、ドイツの企業が独自性を発揮、存在感を増している。事実、不況の今の日本でも、販売量を着実に増やして、日本での現地生産拡大を図っているドイツ企業がある。彼は、将来を見据えた本格的な産業育成をしないと、日本の工作機械業界も生き残っていけないのではないかと、心配していた。


aokijuku at 00:03|この記事のみを表示コメント(0)

2011年01月28日

広尾のおすすめランチ

真穂としみ先日、広尾に行った際、何を食べようかといろいろ歩いたところ、おいしそうな和食屋さんを発見

実際に食べてみておいしかったのでご紹介します。

名前は『和食おぎ』

ランチは1200円で、日替わり定食とハンバーグ定食が選べます。
この日は、日替わり定食を注文。
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3品あるおかずから2品を選択します。私はツボ鯛の一夜干し赤万願寺の肉詰めフライを選びました。
あとは、ぜんまいの煮物とおひたし。デザートにリンゴのシャーベットが出ました
ご飯、お味噌汁がお代わりし放題なのも嬉しいです

広尾にお立ち寄りの際は、ぜひ訪れてみてください。


toshimi_maho at 20:16|この記事のみを表示コメント(0)

2011年01月27日

【見たり聞いたり】4

年末でアメリカ編は終わりましたがこれからしばらくアメリカ以外の海外編をお送りします。
「オーストラリア」
現在未曾有の大雨にあっているオーストラリアですが
筆者の最初の海外勤務地で異文化の洗礼を受けました。
ANZ銀行のトレーニーとしてメルボルン本店に勤務して2日目、出先でスコールにあったのでデパートに飛び込んで傘を買いました。確か日本円で9,000円〈当時1ドルが400円)ぐらいしたのでずいぶん高いなと思いながら買いました。銀行に戻って退社時、すっかり晴れていたので日本流に傘をくずかごに入れて机の下奥に押し込んで帰社しました。翌日出社すると買ったばかりの傘が消えていました。係に聞いて調べてみたところくずかごにいれたのでもう必要ないと夜掃除のおばさんが処分した〈持っていった)ことが分かりました。結局出てきませんでした。
これが異文化の最初の強烈なパンチでした

kiyoshi_kawabe at 00:00|この記事のみを表示コメント(0)
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