2009年12月04日

【From America】「クリスマス・カードと年賀状」

X-mas_cardsアメリカのウィンドゲイト緑です。
年末になると日本の皆さんは年賀状の準備に忙しいでしょう。アメリカではクリスマス・カードが日本の年賀状のような役目をして、旧友や遠くの親戚など普段連絡を取らない人たちに近況を伝えると共に、住所変更、新しい電話番号やメールアドレスを知らせる連絡方法にも使われます。その点では、日本の年賀状とアメリカのクリスマス・カードは大変似ているといえますね。

ところが、年賀状とクリスマス・カードには大きな違いが一つあります。それは「送るタイミング」です。日本では、年内に賀状を用意して期日までに投函し、相手に元日に届くようにします。お正月の元日に届けるのがエチケットで、それより早く12月中に届いたら笑われてしまいます。また、元日に届かなくても、出来るだけ早く届くようにすることがエチケットでしょう。

一方、西洋のクリスマス・カードのエチケットは、クリスマスまでに届けばいつでも良いという緩やかなルールです。12月1日に届いても12月25日に届いてもOKということです。といっても、12月の15日〜20日ごろが一番たくさんカードが届く時期でしょうか。アメリカでは11月第4週目の木曜日がサンクスギビングの祝日です。それが終わると公式にクリスマス準備に入ると言われていますので、どこの家庭でも早速クリスマスの飾り付けに取り掛かります。この飾り付けが変身する様は、日本のクリスマスからお正月の飾り付けに変わる年末の時期に似ています。人々の服装も、秋色のオレンジやモス・グリーンから急にクリスマス色の赤と緑に変わります。12月に入れば、あちこちからクリスマス・カードが少しずつ届き、12月はクリスマス一色に塗り尽くされます。

もう一つの違いは、カードを飾るという習慣でしょう。友人知人から送られたクリスマス・カードは、暖炉の上に飾られたり、壁に飾ったり、12月中のクリスマスの飾り付けに一役も二役もかってくれます。クリスマス・カードは大きさも形も様々ですし、オルゴール付きだったりポップ・アップ式だったり、色々工夫が凝らしてあります。それらを家の中で飾って12月一ヶ月を過ごします。

日本では、年賀状を受け取ってもそれを飾ることは先ずないでしょう。それは「葉書」だからでしょうね。カードになっていれば二つ折りですから、簡単にカードを立てることが出来ます。更に、二つ折りであるがゆえに中に書いてある個人的なメッセージが直接見えませんから、インテリアとしてカードが機能するわけです。

アメリカには様々な宗教の人がいますから、相手の宗教が良く分からない場合、カードのメッセージも「Merry Christmas」という言葉よりは「Happy Holidays」「Season's Greetings」などが無難な言葉といえるかもしれません。もし、海外にカードを送る予定があれば、なるべく早く投函してあげましょう。そうすれば、相手はそれだけ長い間アナタの送ったカードを自宅で飾って楽しむことが出来るでしょう。

midori_windgate at 16:12│コメント(0)

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