2009年07月21日

【FROM AMERICA】 砂漠の湿度

庭の池アメリカのウィンドゲイト緑です。
日本の夏は高温多湿で蒸し暑いのが特徴ですね。気温の高さよりは湿度の高さが不快感を増す要因だと思います。私の住んでいるラスベガスは砂漠の真ん中に人工的に作られた街で日本の夏とは湿度が正反対です。(ラスベガスでは冬の方が夏より湿度が高いのです)気温は日本の夏よりずっと暑くて摂氏45度以上になりますが、カラカラに乾いているので暑さの感じ方は日本より楽かもしれません。汗をかいてもすぐに乾いてしまうので、汗をかいた感覚がありません。しかし、確実に水分を失っているのでボトルの水は命をつなぐ大切な携帯品となっています。

さて、その湿度の低さがどのくらいなのか? 真夏の湿度は7%くらいといわれても想像がつかないと思いますので、様々な例を挙げてご説明してみましょう。
最初に大きなカジノ・ホテルのプールです。大量の水をたたえるプールですが、この水がどんどん蒸発してしまうため、毎日水を足さないとプールの水位が下がってしまうそうです。アトラクションの大きな噴水も、大量の水が空中に蒸発してしまうため水の補給が不可欠です。

次に一般家庭の例を挙げてみましょう。水洗トイレの便器にはいつもある程度の水が溜まっています。更にその先の下水につながる管にはU字の形をしているトラップが付いていて、下水の悪臭が室内に上がってこないようになっています。いつもトイレを使っていればこのシステムが働いて問題は起こりません。ところが小旅行に出かけてしばらくトイレを使わないと、このトイレの便器の水が全て蒸発してトイレは空っぽ。更に下水のU字型の管も空っぽ状態になってしまうのです。そこで生活の知恵として、こんな工夫をしています。ラスベガス在住の人たちは旅行に出かける前に水洗トイレの便器に、台所で使うプラスチックのラップをして、水の蒸発を防いで出かけます。台所の流しやシャワーの排水にも同じラップの細工をして、下水管内の水が蒸発しないように防いでいます。どんなに乾燥がひどいか、少しイメージが沸いてきましたか?

お肌の乾燥については、もうあえて述べる必要もないでしょうね。
乾燥していて便利なことは、洗濯物がすぐに乾くことと位でしょうか。皆さんもラスベガスに遊びに来たら、ご自身がドライ・フラワーやミイラにならないように、乾燥対策にはくれぐれもお気をつけ下さい。


midori_windgate at 18:00│コメント(0)

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