2018年06月12日

【From America】「アメリカ人も片づけが下手?」

貸し倉庫アメリカのウインドゲイト緑です。

日本では「断舎利」という言葉が流行っているようですが、思い切って持ち物を整理する、という決断をするのはなかなか勇気が必要ですよね。
日本の住まいはウサギ小屋という言葉を覚えていますか? アメリカは土地が広いし家も大きいから収納スペースも大きくて、きっと整理整頓が上手なのだろう、と想像している日本人は多いと思います。しかし、そうでもなさそうです。

アメリカでは良く貸倉庫を見かけます。お家を整理して、すぐには使わないけれど捨てられない、いずれ使う時がくるかもしれない、それなら一先ず貸倉庫に入れておきましょう、ということで有料で倉庫を借りるわけなのですが、その数はなんと驚きの数です。どこでも見かけて多いなあと感じるハンバーガーのチェーン店マクドナルド、サンドイッチのチェーン店サブウエイ、ドーナッツやコーヒーのチェーン店ダンキンドーナッツ、の数を合計したものよりも多い、というデータがあるそうですから、その多さは想像を絶すると思います。

さて、貸倉庫を借りなくてもアメリカはお家が広いのだから、、、、と思うでしょうね? アメリカの家は地下室や屋根裏も含め、日本の家屋よりも収納スペースは多いと感じます。しかし、それでも足りない。アメリカは車社会ですから2台分のガレージがあるお家はかなり多いです。所がそのガレージの使い方というと? 2台分のガレージを所有している人の25%は2台分のガレージを収納に使って、大事な車は屋外に駐車している。35%の人は1台分を収納に使って、一台は屋外に駐車しているというから、アメリカ人も日本人と同じで「捨てられない」のですね。このデータを見ていると、収納スペースがあるから整理が上手、というわけでもないようです。では、どうすれば良いのでしょう?

アメリカでは多くのチャリテイー組織が寄付を募っていますので、日本のように「もう使わないけれどゴミとして捨ててしまうのは勿体無い」と整理を躊躇する必要がなくて、寄付をすれば家の中は片付く。低収入の人達は格安で必要な中古品が手に入る。という一石二鳥のシステムがあるのです。日本にもこのようなチャリテイー組織がどんどん増えると整理整頓もし易くなるのかもしれませんね。しかし、最終的に必要なのは手放す勇気を持つことなのかもしれません。それが出来ないと、アメリカのようにいくら良いシステムが揃っていても整理できない、ということがあるのかもしれません。そういう私もお片づけをしなければ、と思います。さあ、思い立ったら吉日。やりましょうね。



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2018年06月09日

ビュッケブルグ歳時記 180

エラスムス ー ヨーロッパ教育


 この間、町中で昔近くに住んでいたSさんに会いました。彼女の家族もわたしと同じで女の子が一人いました。彼女がベルリンでジャーナリストの勉強をしているのは知っていたのですが現況を聞いたところ、この間から2ゼメスター(学期)の予定でフィンランドに行っているということでした。方法はヨーロッパで行われている大学生対象のエラスムス奨学金によってということを知りました。知らなかったことなのと、また、ヨーロッパ団結の一策ということに興味が引かれたので、早速、調べてみました。 
 

 まず、 エラスムスとはDesiderius Erasmusu という1466年にロッテルダムで生を受けたオランダ人のことです。彼の称号は哲学者、人文主義者、カトリックの司祭など広範囲に渡っている人道者です。。パリで勉学、英国に在住、トリノで博士号習得、バーゼルやフライブルグで就職、このようにヨーロッパの様々な国を経験していることから彼はスーパー・ヨーロッパ人であるとされているのす。
ルターの時代、宗教改革の時期を生きた人です。
 そして何よりもすでに5百年前に、人間の理知性を信ずることを説き、暴力である戦争も、紛争をもたらす宗教も排することで、人間社会に平和を作ろうとした人だということです。このことこそ、ヨーロッパ団結の真髄であることから、1987年にヨーロッパの大学制度が統一された時、大学生と大学教官の誰もが、希望すれば2ゼメスターを外国で生活、勉学出来るような奨学金制度が作られたとのことです。外国での生活経験が、お互いの国を理解し合うのには欠かせないことだとの信念が見えるように思えます。


 2020年には予算額が大幅に引き上げられる予定とも聞きました。なるべく多くの若い人が外国生活をすることで、今までのように英語を学ぶだけではなく、その他の国の言葉を学ぶことになり、言葉とか習慣の違いを超えてお互いの国を理解する力を持たせようとする奨学金制度をもっと発展させようとするする意図は、すばらしいことだと思います。このようなムルチ・文化奨励教育こそ、グローバール人間養成を意味するように思えます。
 このように、多くの国の人が自由に他の国と行き来することを意図するヨーロッパ的教育は、これからの世界を理解し合う重要な要素ではないでしょうか。若い世代への投資は必要で、エラスムス奨学金制度はこれ以上のものはないようにも受け取られています。その人の人生を良い方向に向け、お互いの理解を深めることから、ヨーロッパの国々の理解を深めることことに繋がるのだからと。
 エラスムス奨学金は、EUがヨーロッパ人に対して行う直接な投資であり、長い目で見るとき、安全な利子が保障される貯金通帳を未来を担う若い人達に与えるようなものだと云われています。


 そしてEU同盟が出来て以来、ヨーロッパの中での戦争はなかったわけです。そこからヨーロッパ軍隊ができるようになったときは、この軍隊がヨーロッパの安全を守ってくれることになるかも、という意見も出てきているようです。
 このような意見はさておき、これからの教育はお互いの国を理解することに重点が置かれるべきだということがわかります。単一文化に留まっていると遅れをとるのではないでしょうか。 


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2018年06月05日

【From America】「チキンスープ」

チキンスープ日本では体調が優れない時、病気になった時の食べ物として代表的なのは「おかゆ」でしょうか。アメリカでは「チキンスープ」と言われています。

風邪を引いたときにはチキンスープを飲んで治しましょう、ということは古くは12世紀からいわれているそうです。それは本当なのか? という健康雑誌の記事がありましたのでご紹介しましょう。チキンにはアミノ酸が含まれており肺の中のねばねばした痰を薄める効果。暖かいスープは鼻詰まりを楽にして脱水を防ぐ効果。のどの炎症を抑える効果。など医学的にも根拠があるそうです。ポタージュなどのとろみのあるスープではなく、クリアなスープは水分と塩分がはっているので、脱水を防ぐ効果があり、普通その中に様々な野菜が入っているのでそれも身体に良い。チキンスープは特に風邪、インフルエンザ、などの炎症を抑えるのに効果が高い。ということで、おばあちゃんの知恵として言い伝えられてきた「チキンスープは」本当に効果があるそうです。

そこで、様々な病人が集まる病院の食事にもこのチキンスープをメニューに取り入れていることが多いようです。大勢の食事をまかなう病院の調理場では、なんと鶏を丸ごと大鍋に入れてコトコトじっくりと煮込んで作るそうです。

日本はこれから梅雨に入り冷える日もあります。その後には暑い夏がやってきます。暑いときに冷たいものばかりを食べたり飲んだりしている時にも、このチキンスープは役立つかもしれませんね。チキンスープは一年を通して、私達の体調を整えてくれる優れもののスープだと思います。日本の皆さんも、体調が優れない時には是非チキンスープをお試しください。


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2018年05月29日

【From America】「学生寮にペット」

アメリカのウインドゲイト緑です。

寮にペット日本には「5月病」という言葉がありますが、一生懸命勉強して入試に立ち向かい、やっと合格して新学期を迎えました。4月は全てが物珍しく新しい体験であっという間に過ぎました。そして、五月。なんとなく新しい環境に慣れず、ちょっと憂鬱になったりするのが5月になってから、ということらしいですね。

日本では、親元から大学に通うことは決して珍しくありません。しかし、アメリカでは18歳で大学に行く時に親元を離れるのが普通です。大学の寮に入ることが多く、普通は二人部屋です。今までは自宅に自分の部屋があり、ひとりで勝手気ままに過ごしてきました。しかし、ルームメイトが居る。気が合う人だったら、この二人部屋の生活は楽しくて仕方がないでしょう。でも、そうでなかったら、どうしましょう?

ペットは家族であり、自分の話を聞いてくれる相手として欠かせない存在です。
嫌なことがあった時、ペットに話すなら絶対に他の人に判ることはありません。文句をいっても絶対に言い返さないのがペットです。今までペットに愚痴をこぼしたり、慰められたり、良い関係を築いてきました。ところが、大学に行くことになった途端に愛するペットとお別れして寮に入らなければならない、というのが今までのパターンでした。しかし、最近ではペットを連れて寮に入ることを許す大学が増えてきたというニュースをTVで報じていました。
これは、素晴らしいことだと思います。
老人の一人暮らしの人が、ペットを飼うことによって寿命が延びるというデータがあると同時に、若い世代でもペットの存在は実に大きい、ということに大学側が気づいて、学生の精神衛生上に良い効果があるとしてペット可に踏み切ったといえるでしょう。
ペットが人間に与える影響は老若男女に関わらず計り知れないものがありますね。


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2018年05月26日

ビュッケブルグ歳時記 179

不思議な島への遠足

 この間、Hallig と呼ばれる島々へ行ってきました。この島の在り方はとても奇妙で面白いと感じたので、標題を不思議な島としたのですが、何故この島が不思議なのかをお話ししてみます。この種の島は日本には無いように思われますので。

 ドイツの北部は、デンマークに続く細長い陸を挿んで西側が北海、東が東海です。北海の西はオランダまで、北はデンマークまでの沿岸はフリースランドと呼ばれていて、沿岸の向側の海にはフツウ(不思議ではないの意味)の島々が並んでいます。これ等の島と大陸本土の間の海は Wattenmeer と呼ばれる干潟、砂州で、干潮になると海水が退き、裸足や長靴で散歩が出来るようになるのです。案内人が必要ですが。このようなことからか、これ等の島々は休暇を過ごす地として好まれ、一年中、各地から訪れる休暇族で賑わっています。

 不思議な島 Hallig はこれ等の島の北端、デンマークに近い海の中にある9個の小島の群れです。全島の総合面積が33qkm です。そしてその中の極小島々は暴風による高潮がくると、海の中に没してしまうのです! そして風が治まり潮が退くと、魔法が解かれたようにまたその姿を現すのです。 
 歴史はおおまかなことしか判らないということですが、1300年頃、島の姿が現れたそうで、人が住みついたのはヴァイキング時代ということです。現在はこの6島に、全部で約650人が住んでいるそうです。
 暴風高潮の非常時には、住んでいる家の庭周りが海水に覆われる自然現象は今も続いているのです。そしてその時は、家々がぽつぽつと海水の上に建っているように見える光景になって、謎めいて、不思議な感じの絵のようになるのです!

 Langeness と名ずけられた一番大きな島の様子をお伝えしてみます。
 この島は、長さ10km、巾は、一番広いところで1、4kmの細長い形です。本土からフェリーボートで、約1時間半後に着いた港の前には真っ直ぐな細い舗装道路が貫いているのが見えます。車2台がすれ違うことは出来ない巾のため、所々にそのための車待ち場が見えました。そして、草に覆われた平地に時々現れる家々は低いけれど盛り上がった丘の上に建っているのです。この丘は、海抜4−5mのWerftと呼ばれる、家と周囲の地帯を高潮から守るために人力によって作られた丘のことです。約200名の定住者を持つこの島には18のWerft があるそうです。
 そして先ず教会が建てられ、その後2002年には3人の幼児のための幼稚園が作られ、2011年には学校が建てられたのです。現在は2ー9年生にわたる15人の生徒に、2人の女性教師がこの学校の在籍者ということです。15人の生徒は2組に分けられ、個性を重んじる教育法で勉強に励んでいるそうです。示されたスローガンに感心しましたので、皆様にもお伝えしておきます。「Education is not leaning of facts. It's rather the training of the mind to think」 アインシュタインの言葉だそうです。 
 もう一つ感心したのは生徒の一人が、卒業後は本土で職業を身につけ、その後又島に帰って来るとの意志を云っていたことです。島に生きることの誇りを見たように思われました。

 Hallig は海底の泥炭地の上に肥沃湿地土が重なって出来たものだそうです。ですからそこに生える植物も塩分を多分に含んでいるので、純粋な農業だけでは生活は成り立たず、本土に働きに出ることと両立している人が多いとのことです。
 
 今の季節は、渡島した、北極地に生息するシジュウカラガン(鳥の種類)の群れが観光の華のようでした。


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